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【小児矯正症例】6歳 男の子「前歯の歯並びと噛み合わせを治したい」インビザラインファーストを用いた小児矯正

項目内容
治療内容全顎のマウスピース矯正
(インビザラインファースト)
年齢6歳
性別男の子
期間9か月
費用(税込)55万円
リスク・副作用・疼痛や違和感
・歯根吸収
・歯肉退縮
・むし歯や歯肉炎のリスク
・治療後の後戻り
・顎関節症
・成長による治療方針の変更
・Ⅱ期治療への移行の可能性

1. 患者さんのご紹介(主訴・お悩み)

患者さんは6歳の男の子です。4歳から予防歯科で通院されており、前歯が正しく噛み合っていないことや、歯並びの見た目が気になることを主訴に、矯正治療を検討されました。また、食べ物を前歯で噛み切りにくいなど、日常生活への影響もお悩みの一つでした。
親御さんは歯並びを教育と同じくらい大切なものと考えており、歯並びや噛み合わせを整えるために矯正治療を希望されました。当院にはご兄弟の治療をきっかけに通院されており、これまでの通院を通じて、今回も当院での治療を選ばれました。

 

2. ご来院時の状態と診断

前歯部交差咬合および叢生と診断しました。前歯の噛み合わせにずれがあり、さらに歯が並ぶスペースが不足していることで歯列に乱れが認められました。
成長期の子どもの矯正では、現在生えている歯だけを見るのではなく、これから生えてくる永久歯のためのスペースや、成長に伴う顎の変化も考慮する必要があります。
今回使用したインビザラインファーストは、成長期の子どもを対象としたマウスピース型の矯正装置です。歯を移動させながら、永久歯が並ぶために必要なスペースを確保していくことを目的として使用します。

【コラム】叢生とは

歯が並ぶためのスペースが不足し、歯が重なり合ったり位置がずれたりしている状態です。成長期では、乳歯から永久歯への生え変わりや、顎の成長なども確認しながら治療を進めます。

 

3. 治療計画

治療の流れは以下の通りです。

①噛み合わせを整えるための練習

初診時から交差咬合の治療を目的として、まずは噛み合わせを整えるマウスピースをお口に入れる練習を始めました。練習を継続する中で、徐々に装置の使用に慣れていきました。 

②インビザラインファーストによる治療

上の前歯の生え変わりが始まったため、インビザラインファーストによる治療へ移行しました。マウスピースを使用し、永久歯が並ぶスペースを確保しながら歯列を整えていきました。

③舌の使い方のトレーニング

歯列を整える治療と並行して、舌先を「スポット」と呼ばれる位置に置くための練習も行いました。また、ガムを使用したトレーニングを取り入れ、舌の位置や使い方を確認する練習を行いました。 舌の位置や動かし方は、歯列やお口周囲の状態を考えるうえで重要な要素です。 

【コラム】スポットとは

舌を休ませているときに舌先を置く位置を指します。一般的には上の前歯の少し後方にある部分が目安です。舌の位置や使い方を確認するトレーニングでは、この位置を意識することがあります。

 

4. 治療のポイント

実際の治療では、以下のポイントを重視して進めました。

①歯を並べるスペースを考慮した治療

今回の治療では、現在の歯並びを整えることに加え、永久歯が並ぶためのスペースを確保しながら治療を進めました。
成長期は乳歯から永久歯へ生え変わる時期であり、歯列や顎の状態も変化していきます。そのため、小児矯正では、その時点の歯並びだけでなく、生え変わりや成長の経過を継続して確認することが大切です。

②舌の位置と使い方にも着目

インビザラインファーストで歯列を整えることと並行して、ガムトレーニングによって舌の位置や使い方を確認するための練習を行いました。 
舌はお口の中で歯列などに接しています。歯だけを動かすのではなく、舌を含めたお口周囲の使い方にも目を向けることは、成長期の矯正治療を考えるうえで重要です。

 

5. 治療後・予後

装置の使用開始から9か月後には、前歯が並ぶためのスペースや歯列、上顎の状態に変化がみられました。また、舌の位置にも変化が確認されました。

成長期の子どもは、今後も永久歯への生え変わりや顎の成長によってお口の状態が変化します。そのため、現在の歯並びだけで判断するのではなく、成長を確認しながら経過をみていくことが重要です。治療後には歯の後戻りが生じる可能性があるほか、成長に伴って治療方針を変更したり、Ⅱ期治療へ移行したりする場合もあります。 

当院では、子どもそれぞれの歯の生え変わりや成長段階、生活習慣を確認しながら、小児矯正治療を行っています。子どもの前歯の噛み合わせや歯並び、永久歯が生えるスペースが気になる方は、大分市高砂町の歯医者 かずの歯科小児歯科へご相談ください。

 

監修 かずの歯科小児歯科 院長 数野 英文

【経歴】
大分東明高等学校 卒業
九州歯科大学 卒業

【研修先】
九州歯科大学付属病院 小児歯科及び第1口腔外科
佐賀大学医学部付属病院麻酔科

【所属】
日本小児歯科学会
日本小児矯正研究会 指導医

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