
口腔機能発達不全症
大分市高砂町で口腔機能発達不全症治療
口腔機能発達不全症とは、食べる・話す・呼吸するといったお口の機能が、年齢相応に十分発達していない、または正しく獲得できていない状態を指します。生まれつきの病気や明らかな口腔疾患がないにもかかわらず、日常生活の中でお口の使い方に偏りや未成熟さが見られることが特徴とされています。
この状態は、むし歯や歯周病のように目に見える症状が出にくく、お子様ご本人が自覚することも少ないため、親御様が生活の中で違和感に気付くケースが多い傾向があります。
近年、食生活や生活習慣の変化により、口腔機能の発達に課題を抱えるお子様が見られるようになっています。早い段階で気付き、必要に応じて対応することで、歯並びや噛み合わせ、将来的なお口の機能獲得をサポートできる可能性があります。
口腔機能発達不全症の特徴
口腔機能発達不全症は、いくつかの生活上のサインとして現れることがあります。以下は、専門的な視点から整理されている代表的なサインの一例です。
食べ方に関するサイン
食事の様子は、口腔機能の発達状態を知るための重要な手がかりの一つです。噛む力や舌の動き、飲み込みの動作が十分に獲得できていない可能性が考えられます。
- 食事に時間がかかる:同年代と比べて極端にゆっくりで、食べ終わるまでに長い時間を要する。
- よく噛まずに飲み込む:食べ物を細かく噛まず、丸飲みするような食べ方が習慣化している。
- 食べこぼしが目立つ:口の周りからこぼれやすく、唇や舌のコントロールがうまくいっていない。
- 硬い食べ物を避ける:噛みごたえのある食材を嫌がり、柔らかい物ばかりを選ぶ。
話し方・発音に関するサイン
話すときの発音や声の出し方も、口腔機能の発達と深く関係しています。舌や唇、あごの動きが十分でない場合、次のような特徴が見られます。
- 特定の音が発音しにくい:「さ行」「た行」など、舌の動きが重要な音が不明瞭に聞こえる。
- 舌足らずな話し方:一定の年齢を過ぎても舌足らずな状態が続いている。
- 口から息が漏れる:口唇の閉鎖が不十分で、発音時に息が外に漏れるように感じる。
呼吸や口の状態に関するサイン
呼吸の仕方や安静時のお口の状態も、口腔機能発達不全症を考えるうえで重要なポイントです。
- 普段から口が開いている:何もしていないときでも口が開いたままになっている。
- 口呼吸が多い:鼻ではなく口で呼吸する習慣があり、睡眠時にも口が開いている。
- 唇が乾燥しやすい:口が常に開いていることで、唇が乾燥しやすくなっている。

子どもの将来に与える影響 治さないとどうなる?
口腔機能の発達は、単に「食事ができる」といった日常動作にとどまらず、歯並びや噛み合わせ、あごの成長とも深く関係しています。噛む力が弱かったり、舌の位置が安定していない状態が続くと、歯が並ぶためのスペースが確保しにくくなり、歯並びに変化が生じることがあります。
また、口呼吸の習慣化は口腔内を乾燥させ、むし歯や歯肉トラブルのリスクを高めます。さらに呼吸の仕方は姿勢や睡眠の質とも関連しており、日中の集中力や生活リズムなど、全身の状態にも影響を及ぼす可能性が指摘されています。
このように、口腔機能発達不全症は一時的な癖ではなく、子どもの成長過程全体に関わる要素として考えることが大切です。気になる変化がある場合は、早めにご相談ください。
TREATMENT FLOW
口腔機能発達不全症の
治療の流れ
口腔機能発達不全症の治療は、短期間で結果を求めるものではなく、お子様の成長段階に合わせて、少しずつお口の機能を獲得していく流れになります。


- 01
問診・カウンセリング
親御様から日常生活での様子(食事、話し方、呼吸、癖など)を詳しく伺い、お口の使い方を把握するための重要な情報を共有します。
- 02
口腔内・口腔機能の確認
歯並びや舌・唇の動きを観察し、食べ方・飲み込み方・発音時の動きを総合的に評価。一定の基準に基づき診断を検討します。
- 03
治療方針の説明
診断結果をもとに、現在のお子様の状態、重点的にサポートするポイント、具体的なトレーニング内容についてわかりやすく説明します。
- 04
口腔機能トレーニング・
生活指導舌や唇のトレーニング、正しい飲み込み方の練習など、年齢に合わせて段階的に実施。ご家庭で無理なく続けられる内容もお伝えします。
- 05
定期的な経過確認
トレーニングの習得状況や口の使い方の変化、成長に伴う状態を継続的に確認。ご家庭と歯科医院で協力してお子様の発達を支えます。
FAQ 口腔機能発達不全症の
よくある質問
口腔機能発達不全症とは、どのような状態を指しますか?
食べる・話す・呼吸するといったお口の機能が、年齢相応に十分発達していない、または正しく獲得できていない状態を指します。むし歯とは異なり、日常生活の中での「お口の使い方」に特徴が現れます。
成長すれば自然に改善することはありますか?
口の使い方の癖や生活習慣が続いている場合、自然には改善しにくいこともあります。成長に合わせた適切な対応を行うことで、健やかな発達を促すことが可能です。
何歳くらいから相談することができますか?
乳幼児期から学童期まで、幅広い年齢でご相談いただけます。「まだ小さいけれど少し気になる」という段階でも、現在のお口の状態を把握する良いきっかけになります。
治療や対応にはどのくらいの期間がかかりますか?
お子様の成長に合わせて継続的に行うため、数ヶ月から年単位での管理となることが多いです。定期通院とご家庭でのトレーニングを組み合わせて進めていきます。
治療は痛みを伴いますか?
トレーニングや指導が中心ですので、処置自体に痛みはありません。歯科医院が苦手なお子様でも、安心して取り組めるよう配慮して進めております。
保険診療の対象になりますか?
はい、2018年より健康保険の対象となっています。年齢や特定の診断基準を満たす場合には、保険診療の範囲内で管理や指導を受けることができます。